【岩手県野田村様】避難標識の導入ストーリー

【岩手県野田村様】避難標識の導入ストーリー 製品情報

ソーラーパネルを内蔵した独自の発電構造をもつ【コードレス仕様のLED避難標識】です。独自に発電したエネルギーを用いて夜間に表示面をライトアップします。停電時に災害が発生した場合でも内容を表示でき、被災者の迅速な避難をサポートします。このページでは、岩手県野田村様への導入事例をご紹介しています。

防災サインの設置目的

  • 野田村の域内における防災拠点の所在地を示し、災害時の避難行動をサポートする
  • 災害による停電時および夜間にも視認できる「発光タイプの防災案内」を設置する

 

岩手県野田村様の導入背景

奈良県広陵町様の導入背景

野田村は岩手県北東部の沿岸部に位置しています。東日本大震災では被害想定をはるかに超える大きな損害を被りました。海岸線に設置された高さ10mの防波堤を超える最大18mの大津波が野田村の沿岸部を襲い、死者37名、住宅被害515棟(震災時の世帯数は1,674)という未曽有の被害をもたらしました。

野田村ではこの教訓を生かし、災害による被害(特に人命に関わる被害)を最小限にとどめるために行政のサポートだけでなく住民一人一人が日ごろから防災意識を高めることが重要である、との考えをもたれています。災害から自分を守るという「自助」を前提に、地域の安全を住民がお互いに助け合って守る「共助」の意識と行動を醸成しようとする試みが始まっています。

この考えに基づき、野田村では以下のポイントから避難標識の設置が検討されました。

  • 一人一人の自主的な避難を促すことにつながる避難誘導案内を設置する
  • 村外から訪れた人でもどの土地や建物が安全なのかが分かるように情報発信を行う
  • 日本語に不自由な外国人でも迅速に避難できるよう多言語による情報発信を実施する
  • 夜間に災害が発生したときにも表示内容を視認できる方法を採用する
  • 災害による停電などの「インフラ停止」という事態に陥っても表示内容の視認性を維持する

 

デザインソーラーパネル避難標識による解決策のご提案

デザインソーラーパネル

 

デザインソーラーパネル避難標識の特徴

輝度の低減が無い発光

輝度の低減が無い発光

デザインソーラーパネルが適していると考えられた理由は次の3点です。

第一に、LED光源により自発光する点です。従来、夜間に視認可能な表示板としては「蓄光標識」が多く採用されてきました。蓄光標識とは、紫外線を吸収し暗所でエネルギーを放出して発光する特殊な塗料で印刷された表示媒体です。

蓄光標識は電子機器や工事を施すことなく使用できる点が大きなメリットとなります。塗料自体が発光するためメンテナンスの手間を大幅に省くことが可能。また、容易に設置できる点から普及が進んできました。

一方のデメリットとして、明るさが低減してしまうことが挙げられます。塗料に蓄えられるエネルギー量はバッテリーと比較すると少ないうえに、発光開始から1時間で最大10分の1程度にまで明るさが低減してしまいます。深夜に災害が発生した場合、蓄光標識の表示面の明るさが十分ではないために内容を視認できず誘導の役割を果たせない可能性があります。

デザインソーラーパネルは照明機器により表示内容を照らし出す機能をもちます。バッテリーが満充電であれば無日照が5日間続いたとしても一定以上の明るさで点灯し続けます。深夜に災害が発生した場合でも表示内容を鮮明に視認可能。迅速な避難活動の促進に繋がります。

デザインソーラーパネルの発光の様子は下記動画をご覧ください

停電時も発光機能を維持

停電時も発光機能を維持

第二に、停電時にも発光する点です。巨大地震が発生した場合、漏電防止などの安全対策も含め多くの地域が「停電状態」に陥るとされています。地域内に設置してある多くの街灯が消灯してしまいます。そうなると暗闇の中を避難しなければなりません。

デザインソーラーパネルは点灯に必要な電力を太陽光発電で賄っています。外部電源に依存しないことから停電時にも発光を維持し、夜間の避難誘導をサポートします。

維持管理費の削減

維持管理費の削減

第三に、バッテリーの交換コストを低く抑えられる点です。昨今、防災面の需要もあり発電機能をもつ「ソーラー街灯」が多く導入されています。ソーラー街灯の場合、エネルギーを独立して賄うため停電時にも点灯するメリットがあります。その一方で、バッテリーの交換費用が高額になりがちというデメリットも存在します。

バッテリーの種類や容量にもよりますが、平均して5~10年に1度、1基につき数万円から数十万円のバッテリー本体と交換作業費用が必要となります。例えば、防災対策を先進的に実施してきた高知県の某自治体では、百基単位でソーラー街灯のバッテリー交換を控えており数千万円にのぼる交換費用の捻出に頭を悩ませています。

その点で、デザインソーラーパネルは「市販の単三蓄電池」をバッテリーに採用しており量販店で安価に購入できます。形状は単三電池であり、通常の電池交換を行う要領でバッテリーの取り換えが可能です。専門の人員を手配せずに交換することができます。

 

避難標識の導入による効果

避難標識の導入

避難標識の設置に関する効果

野田村内の沿岸部から避難場所にかけての主要道路および交差点にご設置いただきました。「安全な標高や強度を有する土地」「建物までの方向や距離」「現在地の標高」といった情報を発信しています。避難すべき方角を認識できると共に現在地が津波によって浸水する危険性も判断できます。

夜間のライトアップに関する効果

夜間において点灯表示を行い、1日を通した情報発信を実現しています。防災意識を高めるための啓蒙手段となり、災害発生時における住民やビジターの避難行動をサポートします。

防災拠点の周知に関する効果

東日本大震災で大きな損害を被った野田村では大規模な復興事業が行われました。避難場所や津波避難タワーが新設された箇所も多くあります。避難所やタワーの入り口に標識を設置することで防災拠点の周知徹底を図っています。

設置コストに関する効果

電気工事や配線設備が不要であり、設置コストを削減しています。既設の支柱が存在する場所であれば取付け作業のみでご導入いただけます。また、支柱を新しく設置する場合でも、基礎工事だけで特別な設備は必要ありません。

 

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