【千葉県九十九里町様】避難標識の導入事例

避難標識の設置目的

  • 九十九里町に新しく指定された津波避難施設(ビル)を周知する
  • 夜間帯の災害でも被災者を安全に避難施設へ誘導するための整備を行う
  • 平時において近隣住民の防災意識の向上を促す
  • 日没後に標識が照明が点灯し、明け方まで防災案内を視認できる
  • 停電時でも避難行動をサポートする

 

千葉県九十九里町様の導入背景

千葉県九十九里町様の導入背景

九十九里町の防災基本理念

千葉県の沿岸部に位置する九十九里町は、津波による被害が想定されています。同町では、地震や津波といった災害の被害を完全に防ぐことは現実的でないと判断。災害時の被害を最小化しながら迅速な回復を図る「減災」の考え方を基本理念として掲げています。

この理念に従い、被災しても人命が失われず社会・経済への影響も最小限に抑えられるように、様々な対策を組み合わせた「災害への備え」が施されています。特に、大規模災害においてはハード面の対策だけでは被害を防ぎきれない場合もあることから、ソフト面の施策も同時に実施しています。

主体的な防災意識の向上

例えば、最大震度6強の直下型地震および高さ10Mの津波を想定した場合、堤防等の防護施設で被害を抑えることは困難を伴います。一方、住民一人ひとりが防災の知識を獲得できれば、住居の耐震化や感震ブレーカーの導入をはじめ地域での防災環境整備が可能となります。防災意識を高めることにより被害を最小限に抑える取り組みです。

津波避難施設の確保

九十九里町では津波の発生に備え、避難の遅れた人々が緊急的に一時退避するための「津波避難施設」が確保されています。津波警報が発令され避難指示が出された際に緊急的な行動ができるようになっています。

併せて、避難誘導を行う表示案内が町内の主要道路や公共施設などに設置されています。この表示案内は蓄光式であり、夜間の視認性を確保しつつ海岸からの距離・海抜・避難方向などを掲載しています。

このようにハード面とソフト面の両面から防災対策を進めている九十九里町ですが、いくつかの課題を抱えていました。

防災設備の問題点

第1に、新しく指定された津波避難施設に表示案内が設置されていなかったことです。町のホームページでは津波避難ビルが設けられたと公表していました。しかし、町民の中にはホームページを閲覧されない方も多数存在しています。周知徹底が課題となっていました。

第2に、夜間における表示案内の視認性です。蓄光式の表示板は紫外線を吸収して夜間に発光する仕組みをもちます。電気工事やメンテナンスなしで使用できる発光式の案内として全国で普及しています。しかし、発光後は時間の経過とともに輝度が低下してしまう短所があります。数時間すると発光当初の数分の一程度の明るさしか保てず視認性が落ちてしまいます。

こうした点から、深夜や明け方に襲われるかもしれない災害に対して「夜間の避難誘導」という機能を果たせなくなる恐れが指摘されていました。

 

デザインソーラーパネル避難標識による問題解決

デザインソーラーパネル

デザインソーラーパネルの特徴

防災案内の問題意識をもたれていた九十九里町の防災ご担当者様にデザインソーラーパネルの特徴についてご紹介を差し上げました。そうした中、以下のポイントを評価いただき設置に向けた企画が進められました。

  • 外部電源不要で標識が点灯するため停電時にも避難情報を伝達できる
  • LEDを用いて表示内容を照らすため、深夜帯に遠方からでも記載情報を視認できる
  • 自らが太陽光発電を行う構造を備えており、電気工事が困難な場所への設置も可能
  • 市販の充電式単三蓄電池をバッテリーに採用しており維持コストを削減できる

デザインソーラーパネルがもつ上記の特徴をご理解いただきました。その結果、新たに指定された津波避難施設(ビル)の入り口に計6台をご導入いただいています。

避難標識の導入による効果

導入による効果

避難標識の視認性確保

実際にデザインソーラーパネルを設置してみると、蓄光標識と比較して明るく見やすいという点を評価いただきました。九十九里町と同様に、既存の防災標識では夜間の視認性を確保できないという悩みを抱えている自治体は少なくありません。

蓄光標識は使い勝手の良さの反面、時間の経過と共に輝度が減衰してしまいます。また、昨今普及しているソーラー街灯の場合、積雪やごみの堆積によって発電効率が低下してしまい十分な発電を行えないデメリットがあります。また、バッテリー交換やメンテナンスに大きな費用を要す点が課題となっています。

デザインソーラーパネルによるソリューション

デザインソーラーパネルは、既存の標識が抱える「夜間の視認性」と既存のソーラー製品が抱える「維持費用の高さ」という2つの課題をクリアしています。被災者の自主的な避難活動をサポートする防災案内です。

 

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