「ネットワークカメラ」とは、ネットワークに接続できる撮影機器のことをいいます。従来のカメラと異なり、PC、モバイル機器、管理サーバーとのインターネットを介した通信に対応しています。遠隔地での映像チェックやデータ分析処理を行うために用いられます。このページでは、ネットワークカメラの特徴について詳しくご紹介しています。
ネットワークへの接続
ネットワークカメラの用途例
- 家庭用住宅やマンションの防犯対策
- 子供やペットの様子撮影
- 火山や河川などの自然災害監視、モニター
- 動物園や水族館などの生態監視、モニター
- 盗難や万引き防止のための店舗防犯対策
センサーや解析ツールとの連携
正確な情報収集
通常、ネットワークカメラはセンサー機器や解析ツールと組み合わせられます。撮影した動画や撮影場所の環境を分析したり解析結果に対応したレスポンスを返すなど、監視用途だけでなく情報収集ツールとして用いることも可能です。
例えば、交通環境の調査が挙げられます。従来では交通調査員などを派遣して手作業で調査を行っていました。ここにネットワークカメラと解析ツールを使用することができます。撮影した映像から交通量を割り出して調査を自動化できれば効率化が進みます。
自動化のメリット
自動化により、人的ミスの防止やコストの削減といったメリットを享受できます。また、これまで困難だった場所や用途への適応にも広げられます。各種データの収集を普遍化すれば、屋内外を問わず情報の有効活用および合理化を進めていくことができます。
ネットワークカメラの普及と問題点
屋外での使用と課題
セキュリティや情報収集などを目的に、カメラが屋外に設置されているケースは多々あります。今後IoTサービスの普及が進むことでそのニーズはより高まると予想されます。
例えば、活火山の観測や水害発生時の河川の状況確認が挙げられます。危険な地域であっても遠隔から情報を得られる点において、安全面でのメリットは計り知れない効果があります。
一方、屋外への導入で障壁となりやすい点が「電源確保」に関する問題です。室内と異なり、屋外環境では電源の範囲が限定されがちです。カメラおよび通信機器の消費電力を確保するには、電気工事や発電機が必要となります。これには大きなコストが掛かりがちであり、導入を施す場合に障壁となります。
もちろん、屋外でも電柱付近など電力を確保しやすい場所もあります。しかし、この場合には設置場所が限定されてしまうといった課題があります。
新しい技術による電力確保
そこで、現在増加しているのが、ソーラーパネルによる発電を利用したシステムです。太陽光発電であれば独立した形での導入が可能となります。しかし、この方法も動作が不安定になるリスクや設置場所の景観を阻害するといった技術面での問題を抱えています。
カメラ設置のプライバシー問題
カメラの普及と共に問題視される点が「個人情報」です。公共の場所にカメラを取り付ける場合、撮影対象者が一般人となります。そのため、プライバシーの保護に気を付ける必要が生じます。具体的には、記録映像の管理およびセキュリティを徹底したり、カメラ設置の目的を告知するステッカーなどを併せて表示するといった対策が挙げられます。
屋外の電源ソリューション
製品からカメラや通信機器へ電力供給を行うことで、設置場所を選ばない導入をサポートします。また、表示内容は自由に設定することが可能です。例えば、プライバシーポリシーを記載したり、管理者の名称を掲げておくことで、信頼関係の構築に繋げられます。