屋外向けLED看板の電源種類

屋外において「LED看板」を使用するには、照明点灯のための電源が必要となります。
通常はコンセントから配線を延ばして看板と接続しますが、屋外では電源が使用できないことも少なくありません。
この場合、電源の種類をカスタマイズすることで問題の解決に繋げられます。
LED看板とは

光源に「LED」を用いた発光式の看板です。
【なぜ看板を点灯させるのか】
屋外で看板を使用するにあたり、夜間の視認性に注意する必要があります。日没後に表示内容が見えないと機会損失が生じる恐れがあるためです。特に、商業用の看板であれば顕著な問題となります。
内照式のLED看板
LED看板は照明の点灯により表示内容を明るく表示する機能をもちます。その中でも、照明発光のタイプにより複数の種類があります。当社では、看板の内側から全面を照らし出す「内照式のLED看板」を取り扱っています。内照式看板はスポットライトなどの外照式看板と比較して高い視認性をもち、はっきりとした表示を実現できます。(※製品の詳細は「内照式LED看板」をご参照ください)
電気工事の手順
通常、屋外において電源を使用するには「電力の引き込み工事」が必要となります。場所や環境によりプロセスが異なりますが、一般的には以下のような手順となります。
- 管轄の電力会社へ引き込みの依頼を行います。
- 電力会社より施工の可否が判断されます。施工が可能である場合、協力して電力引き込みのルートを決定します。これには、地下配管や架線など状況に応じた多様な方法があります。
- 引き込みルートが決定されたら設計図を作成し、必要な許可を取得します。これには、地方自治体や関連する規制機関からの承認などが含まれます。
- 定められた設計図やスケジュールに基づき、工事が行われます。ここで、電力供給企業や専門業者より必要な設備が導入されます。例えば、電線、配管、トランスフォーマーなどがあります。
- 工事が完了したら、電力供給システムが適切に機能するかどうかをテストします。問題がなければ電源の引き込みは完成となります。
- その後は、定期的な監視と保守が必要です。これには、定期的な点検、メンテナンス、および必要に応じた修理が含まれます。
電源の引き込み工事を計画する際には、専門家や関係当局との十分な相談が重要です。
屋外における電源の種類

上記のように、新規で電源の引き込み工事を行うのは多くの手間とコストが掛かります。
看板を光らせるためだけにここまではできない、と諦めるケースも少なくありません。そこで、代替の手段として次のような電源の種類が挙げられます。
コンセント
一般的な100Vのコンセントから給電する方法です。最も簡単で身近な電源であり、電源が整備されている場合は第一の選択肢となります。配線を這わすことが条件となりますが、安定した電力供給が可能です。設置後にあまり移動しない固定的な看板に向いています。
バッテリー充電
充電式のバッテリーを用いて給電する方法です。コンセントからの給電と異なり、定期的に充電を行う作業工程が必要となります。メリットとしては、コードレスで使用できる点が挙げられます。設置場所の自由度が高く、看板を配置した後に移動する、配線を這わすことができないといった環境に適しています。
乾電池
乾電池から電力を得る方法です。使い切りの乾電池をセットして照明を発光します。コードレスで使用できますが、電池切れの際は都度交換が必要となります。短期イベントなど使用期間が限定されている用途に向いています。
ソーラー発電
太陽電池による発電を活用した給電方法です。コードレスかつ設置のみで使用できます。一方、発電量が天候に左右される面があります。日当りがよく、配線を這わすことができない環境に適しています。
ハイブリッド
ソーラー発電とコンセント給電を兼ね合わせた方法です。2種類の電源の特徴を補完しあう関係をもちます。製品の詳細情報につきましては「ハイブリッド電源」をご参照ください。
製品比較

LED看板について、それぞれの電源の特徴を比較しています。
全体的に最も使い勝手の良い電源は「コンセント」だといえます。ソーラー発電も使用面で長けていますが、発電の安定性にやや課題があります。バッテリー充電と乾電池は設置場所の自由度が高い一方、定期的な電池交換などの手間が掛かります。
各電源には一長一短の特徴があります。設置場所や環境に合わせて相応しいものを選択することが重要です。
電源ソリューションとLED看板の組み合わせ
当社では「電源問題を解決するソリューション」と「LED看板」の組み合わせをご提供しています。
ソーラー看板
太陽光発電にて電力を生み出すLED看板です。フレーム筐体にソーラーパネルを搭載しています。独立状態で生成したエネルギーにて照明を発光します。設置方法別に、壁掛けとスタンドの2種類があります。
ハイブリッド看板

太陽光発電とコンセント給電を組み合わせた電源をもつLED看板です。
常時は、太陽光発電により再エネを利用した電力消費を行います。悪天候などによりバッテリー残量が少なくなると、コンセント給電に切り替わるシステムです。ソーラー発電の電力切れリスクをコンセント電源により埋め合わせています。(※詳細につきましては「ハイブリッド看板」をご覧ください)