太陽電池を内蔵した表示板「デザインソーラーパネル」が発電したエネルギーにより、屋外見守りシステムの消費電力を賄います。
見守りシステムとは、認知症の方の徘徊や子どもの連れ去りにおける対策をいいます。ここでは、位置情報をリアルタイムで検知するサービスをご紹介しています。
屋外における見守りシステムの活用
屋外見守りシステムとして使用される技術に「ビーコン(Bluetooth)」があります。ビーコンには発信機と受信機があります。通信の範囲内に入ることで電波をキャッチします。見守り対象者が発信機を所持した状態で受信機付近を通ると位置情報が送付される仕組みです。
見守りシステムには受信範囲を広くするための課題があります。そのため、位置情報サービスの受信機を各地点に導入していく必要があります。例えば、駅の出入口に設置することで遠方へ移動した場合の追跡が可能となります。しかし、屋外では電源確保が困難となることが多く普及の障壁があります。
通常、屋外では電源が備わっているポイントを中心に設置が進められます。電源確保が困難となる場合、既存の方法ではカバーしきれないエリアが発生しています。そうした中、独立発電が可能な「ソーラーパネル」の活用が進められています。
デザインソーラーパネルと見守りシステムの組み合わせ
活用のメリット
- 受信機への電力供給を行い、電気工事を不要としています
- 表示板としても機能するため適切なポイントへの設置が可能です
- ソーラーパネルを内部に搭載し、設置場所の景観に配慮しています
ソーラー式屋外見守りシステムの特徴
主な屋外の見守りシステムに「GPS」や「送受信型(ビーコン)」があります。
GPSは衛星を利用して位置特定を行う技術です。より正確な追跡が可能となります。一方、コスト面や充電の手間が課題となっています。送受信型は送信機と受信機が分かれており、スポット受信タイプの位置特定が可能となります。
デザインソーラーパネルは、送受信型の見守りシステムにおける屋外地点への導入をサポートします。通常、受信型の見守りシステムは受信機の稼働に電源が必要となります。屋外においては電源の確保が問題です。使用範囲は限定されるものの、ニッチなポイントを埋めることができるため、見守りシステムを網羅する場合の補助として役立ちます。
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