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サイン計画とは? ~いまさら聞けない防災関連用語をおさらい~


こんにちは、エコフューチャーです。本日はサイン計画について少しお話したいと思います。

サイン計画

サイン計画の背景

サインにはさまざまな種類があります。街角の案内板や道路標識地図など。人々の移動や行動、まちの理解にかかわる情報を分かりやすく伝えることを目的に設置されています。

しかし、昨今では無秩序にサインが乱立しがちで、まちの景観を阻害しています。そこで、情報伝達と共に、まちの良好な景観形成という視点からも配慮されたサインの設置が求められています。

防災サインもサイン計画に含まれます。自治体では地震や津波への対策として避難計画を定め避難路を制定しています。指定された避難路や避難路に隣接する施設などに、海抜表示や避難方向、避難場所名称を記載したサインを設置することで避難に必要な情報を提供できるように計画が立てられます。

サインの分類

まずはサインの種類について分類してみましょう。サインを機能ごとに分類すると、大まかに以下のように分かることができます。

  1. 案内サイン → 設置場所周辺の状況を地図を用いて表示します。
  2. 誘導サイン → 目標とする場所への誘導を目的として、矢印や距離などを表示します。
  3. 所在サイン → 設置場所の施設の所在を名称などを用いて表記します。
  4. 解説サイン → 設置場所や施設、観光資源についての解説を表示します。
  5. その他 → 注意など

これらの種類のサインが計画に沿って設置されます。つづいては、サインの設置計画がいかにたてられるのかを確認します。

サイン計画の内容

サイン計画では以下のような項目について検討し計画を立案します。

現在のサイン設置状況および課題の抽出

設置箇所ごとにフィールドワークを行い、サインの種類や設置場所、視認性、周囲の景観との一体感などを確認します。また、住民へのアンケートを行い課題を抽出するケースもあります。

サイン整備の目的、基本方針

抽出された課題を整理し、住民に対してきちんと必要な情報を伝達できるようにするための行動目標を定めます。

表示デザイン基準

サインに用いられるフォントや大きさ、高さ、レイアウト、色彩などについて標準的なルールを設定することで、だれもが見やすいサインを作成・設置できるように図ります。

配置方針

サインの構造について、近づきやすさや点字表示、メンテナンスの容易性などを確保し、利用者の安全性や利便性を確認します。また、分岐点から視認でき、かつ歩行者の移動を妨げない位置にサインを配置できるよう計画を建てます。この際には建築限界など各種法令に配慮します。

表示内容基準

ひとびとに適当な情報を適切に伝達するため、必要な内容を適切に選択することと表記方法を一貫させることが重要です。例えば、外国語表記。いままでは「Koen」のようにローマ字で記載されていますが、海外からの人々にもより分かりやすくするため「Park」といった英語表記に統一するなどの対応が必要です。

ユニバーサルデザインへの配慮

表示内容基準にも市すした通り、日本語だけではなく英語など外国語も表記することが必要です。車いす使用者や子供など視線が低い人たちに配慮することも必要です。

景観への配慮

まちなみにマッチする色彩や材質、サイズ、設置方法などを指定します。歴史的なまちなみが情緒ある雰囲気を醸し出す京都に、やけに近代的で金属的な材質丸出しのサインが突如設置されると、周囲の景観を破壊しかねません。

維持管理方針

サインには定期的な維持メンテナンスが必要です。部材ごとの耐久性を把握し、適切な頻度で適切な維持を行えるよう、交換コストまで含めて計画を立てます。なるべく、落書きなどのいたずらにも耐久性が高く、交換も容易な部材を選ぶようにします。

防災サイン設置までの流れ

最後に、防災サインを設置するとなった時の基本的な手続きの流れについて整理します。

  1. 地域防災計画の立案やハザードマップといったソフト面での避難対策を実施します。
  2. 現場調査を行い、避難場所や避難ルートなどを避難計画やハザードマップと照らし合わせながら適切なサイン設置場所を検討します。
  3. 現場調査の結果を基に、サインのデザインや配置計画、概算金額を明記した基本計画を立案します。
  4. 基本計画を基に予算化します。
  5. 配置計画に基づいたサインの図面や構造計算書、表示面のデザイン詳細を検討します。
  6. サインの製作と設置を行います。
  7. 管理台帳を作成し、保守、点検を行います。

以上のようなステップを踏んでサインは設置されます。防災サインを設置する際にもこれらの手続きに沿って設置することが望まれます。

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