表札の取付け方法
日頃からDIYなどに親しんでいる方でなければ、表札を取付ける際の方法についてどのような手順を踏めば良いのか疑問が生じることと思います。表札にはそれぞれの形状・素材に応じた取付け方法がありますが、このページでは一般的な手段をいくつかご紹介しています。なお、実際に取付けを行う場合には、壁面の材質や表札の重量をご確認のうえ、適切な方法にて施工してください。
表札の取付け方法
設置方法の手軽さは「接着剤」が一番です。ボルトを使用するときのように壁面に穴をあける必要がなく、外壁を傷つけず綺麗な仕上がりになります。但し、表札の重量によっては壁面への接着が上手くいかない場合もあります。長年にわたって設置するものですので、しっかりと固定してください。併用して両面テープやボルトを用いると強度の向上に繋がります。
【準備するもの】
養生テープ、マスキングテープ、マジック、接着剤、水平機(30cmほどのものさしでも代用可)、表札
設置前の下準備
壁面に表札を押し付けた際に漏れ出てくる接着剤が付着しないよう、表札にマスキングテープを張り付けます
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表札の表面を紙などで覆ったうえにテープで固定しておくと作業の途中で表札を傷つけるリスクを減らすことができます

表札の設置位置を決める
表札を取付ける位置を確認し、その場所の周囲に養生テープを貼り付けます
表札底部と上部の養生テープのラインが水平になっているかを水平器や定規を用いて確認してください

表札裏面に接着剤を塗布する
表札の裏面全面に接着剤を塗ります
接着剤の選び方は以下をご参照ください

設置したい場所に表札を取付ける
- 壁面の設置場所に向けて表札を取付けます

接着剤が乾燥するまで仮留めする
接着剤が乾燥するまでの間に表札が落下しないよう固定する必要があります
表札のうえから養生テープを巻き、位置がずれないよう壁面と固定します
表札をきちんとマスキングしておけばテープの跡が残りません

乾燥したら仮留めを外して完成
- 乾燥したら仮止めを外します
表札と壁面の材質に合わせた接着剤を選ぶ必要があります。壁面には、金属、陶磁器、コンクリート、タイルなどさまざまな材質があります。表札をしっかりと固定できるものであればシリル化ウレタン樹脂系の接着剤をおすすめします。シリル化ウレタン樹脂系は一般的な表札に使用される材質であれば殆どのものに使用できます。耐水性や耐久性も高く、屋外での使用にも耐えられます。
表札の設置場所を清潔にしておくことが大切です。ゴミやちりが堆積していると接着剤がきちんと固定されません。また、壁面の表面に凹凸がある場合、きちんと接着されないことがあります。その場合は多めに接着剤を付ける、もしくはパテで凹凸を埋めるなどの対応が必要です。
ボルト+カールプラグ
最も表札を強固に固定できる設置方法です。ただし、壁面に穴を開けなければいけないこと、穴をあけるためのドリルが必要になることから設置の難易度は少し高めです。
【準備するもの】
水平器、雑巾・ウエス、接着剤、養生テープ・マスキングテープ、振動ドリル、ドリル用の刃、金槌、エアダスター、マジックペン、カールプラグ、ボルト、表札
設置箇所を決め、表面のチリやごみを取り除く
- 設置箇所を決め、表面のチリやごみを取り除きます

ボルトを挿入する箇所にマジックペンでマークする
マジックペンを用いてボルト挿入の点をマーキングします
マークした箇所が水平になっている事を確認してください
水平器や長めの定規を使用してチェックします

マークした箇所にドリルで穴をあける
まず、小さめの刃を使って穴をあけます(※本番用の穴をあけるときの下準備です)
次に、ボルトのサイズに合った穴をあけます(※あける穴の大きさは、ボルトよりも少しだけ大きなサイズにします)
ボルトの大きさや穴の大きさは購入した表札の説明書をよく読みご確認ください

あけた穴の中をエアダスターなどで清掃する
穴の中には削りかすが溜まっていますので、そのままボルトを挿入すると十分な深さまで入りません
エアダスターなどを用いて穴の中を綺麗に清掃します

あけた穴にカールプラグを挿入する
カールプラグとは、プラスドライバーでボルトを挿入して締め付けることで外筒を開いて固定を行う器具のことです
ドリルであけた穴にカールプラグを挿入します

表札を固定する器具の上からボルトを挿入する
最後に取付け器具を通してボルトを差し込み、固定を行います
接着剤をボルトに塗布して穴に挿入すると強度が増します
表札の取付けに掛かる費用
表札は、ご自身でお取付けできるのであれば最も安価に設置できます。しかし、住宅の顔ともいえる表札ですので、できるだけ綺麗に取付けておきたいことと思います。ここでは専門業者に表札の取付けを依頼したときの手間賃の相場についてご紹介します。なお、以下のコストはあくまで相場であり、表札の種類や設置場所の状況などにより金額が変動しますので、ご参考程度にお考えください。
すでに平らな壁面に接着剤で表札を固定する方法です。この方法を業者に依頼する場合、特別な器具や作業が必要ではないため比較的安価に設置することができます。
【相場費用】 5,000円〜20,000円ほど
この場合、まずは凸凹した壁面の表面を平らにする作業が必要となります。表面を平らにする加工が必要となる分だけ平面の場合よりも価格が高くなります。
【相場費用】 20,000円〜30,000円ほど
壁面に表札を固定するための穴をあける工事を行います。穴をあける作業自体は電動ドリルが1本あれば十分ですので、高額な費用にはなりません。
【相場費用】 10,000円〜20,000円ほど
夜間に光る表札の場合、電気工事や配線設備が必要となります。環境にもよりますが、室内側の既存コンセントの裏側に防水コンセントを増設したうえで、表札に電力を供給するための配線処理を行います。
【相場費用】 25,000円〜80,000円ほど(表札の取り付け:5,000円〜30,000円、電気・配線工事費用:20,000円〜50,000円)
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