災害時の食料と飲料

防災グッズ お役立ち情報

人が生きていく上で必ず必要になるものが「食料と飲料」です。災害時は交通の遮断などで物流がストップしてしまう可能性があります。満足な量の救援物資が到着するまで2~3日程度が必要になるとも想定されています。食料・飲料品が手に入り難くなることを想定して、日常から備蓄品を準備しておくことが大切です。このページでは、万が一の為に備蓄しておくと役に立つ食糧品について紹介しています。

生活における水の必要性

水は「1日1人当たり3リットル」必要だと言われています。4人家族であれば1日に12リットル。各家庭で備蓄すべき量を3日間とすれば36リットルです。2リットルのペットボトル換算で18本と非常に多い量となります。しかし、水は飲料用だけでなくお米を炊いたり体を拭いたりとあらゆる場面で必要になります。備蓄が多すぎて困ることはありません。

ローリングストック

長期保存が可能な水は価格が高くなりがちです。お勧めする方法として「ローリングストック」が挙げられます。ローリングストックとは、保管期限が近くなったものを日常生活の中で消費し、消費した分を買い足して保存する方法です。賞味期限が近くなった水はお米を炊いたり飲料用として消費してしまいましょう。品質の良い水が一定量以上常に備蓄されている状態を保てます。

 

アルファ米

災害発生直後にはインフラがストップしてしまいます。お米を炊けない事態に陥る可能性が高いと考えられます。その点で「アルファ米」であれば簡単に調理ができます。アルファ米を簡単に言ってしまえば、一度炊いたご飯を乾燥させたものです。炊飯器や鍋がなくとも水やお湯を入れるだけで炊いた状態のお米を手に入れることができます。

アルファ米の調理

アルファ米は保存用の袋に入っており、袋には入れる水の量を示す線があります。そこまで水かお湯を注ぎ、時間が経過するのを待つだけで食べられます。お湯であれば15分程度、水であれば60分程度が調理にかかります。

アルファ米には白米だけでなくさまざまな味がついた種類もあります。山菜おこわやわかめごはん、ドライカレーなどもあります。また、調理の際にはできるだけお湯を使ったほうがおいしく出来上がるとされています。ただし、災害発生直後はお湯を入手する事が困難な場合もあります。その場合には水で調理しても十分に食べられますのでご安心ください。

 

野菜

停電などで冷蔵庫が機能しなくなると生鮮食品を保存できなくなります。そのため、満足に野菜を摂取できなくなります。結果として、ビタミンが不足して健康障害を引き起こすリスクがあります。

そのような事態を想定すれば、缶やペットボトル入りの「野菜ジュース」を備蓄することもひとつの対策となります。近年では5~6年という長期備蓄に耐える缶入りの野菜ジュースも登場しています。

 

カップ麺

保存と調理

味がよく長期保存もできる「カップ麺」は防災食に最適です。ただし、気がかりなのは災害時にお湯が手に入るかどうかです。お湯が手に入らなければカップ麺は食べられない、という概念がありますが水による調理も可能です。お湯の場合と比較して水で調理する場合には15分ほど待つ必要があります。冷たいのは仕方ありませんが、味はまずまずとのレビューが多数あります。

また、お湯でないとお腹を壊してしまうのでは?という疑問をお持ちになる方もいらっしゃいますが、こちらも問題ありません。麺やかやくなどは微生物の菌数はもちろん、水分や油脂等の品質を厳しく管理されるとともに包装材料にも工夫を凝らして常温で長期間保存できるようになっています。

品質問題

そのまま食べても消化できるようにあらかじめ加熱の加工がなされています。そのため、カップ麺をそのままもしくは水で戻して食したとしても品質上の問題はありません。通常のカップ麺は賞味期限が1年程度です。長期保存に適した缶タイプのものであれば3年ほどの保存が可能です。

 

缶詰

食事のバラエティ性を高める缶詰

マンションや勤務先のビルにおいても食料の備蓄が実施されているケースが多くなっています。メインは乾パンやアルファ米、水であることがほとんどです。避難生活においても最低限の食料が確保されていれば、おいしいおかずが食べたいと思うのは自然なことです。

バラエティに富んだ食品を長期間保存するとなると「缶詰」が最適です。近年では缶詰のクオリティは非常に高くなっています。好みの缶詰をストックしておいて賞味期限が近くなれば家庭で消費してしまえばよいでしょう。

缶詰のラインナップ

例えば、牛肉のあらびき黒コショウ、国産鳥のアヒージョ、国産真イワシと野菜のトマト煮、広島県産の炙りカキなど、レストランに並んでいてもおかしくないようなメニューが缶詰でラインナップされています。ストレスが多い避難所生活において食事は数少ない楽しみです。食事に華を添えるという意味でも缶詰のストックをお勧めします。

 

お菓子

糖分の摂取

避難生活の中では、甘いものを食べることでストレスが和らいだり落ち着きを取り戻せます。甘いものを摂取するとセロトニンという物質が体内で分泌されて心身の安定や心の安らぎを与えてくれるためです。お米や水も必要不可欠ですが、余裕があればお菓子も併せて備蓄することをお勧めします。最近では身近なお菓子の中にも非常食として保管できるものがありますのでご紹介します。

非常食に長けた菓子類

第一に、非常缶入りの「ビスコ」です。缶の中には脱酸素剤が入っていて、賞味期限は製造後5年間です。通常のビスコが1年であることを考えると非常に長持ちします。5枚入りの個袋が6袋入っていますので家族みんなでシェアするにも十分な量です。味も通常のビスコと変わりありませんのでおいしくいただけます。また、グリコの保存缶も発売されており、こちらは3年の保管が可能とのことです。

第二に、非常缶入りの「リッツ」です。こちらも親しみ深いクラッカーです。酸素が入らない缶に入っていますので5年間の保存が可能です。第三に、非常缶入りの「パインアメ」です。パインアメにも非常食用があり、こちらも製造から5年間保存が可能です。飴は糖分の塊ですので、避難生活で疲れたときなどに摂取すると疲れが緩和されてよいでしょう。

最後に、チョコレートにも同様の効果が期待できます。チョコレートと言えば備蓄すべきお菓子の定番です。登山などのエネルギー消費の激しいスポーツにおいて摂取されているように、エネルギー源となる糖質や脂質、鉄やミネラルなどを多く含む栄養価の高い食品です。

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