防災サインの英語表記

防災サイン お役立ち情報

訪日外国人旅行客の増加に伴い、公共性の高い看板や標識を作成する際は、日本語に併せて外国語の表記をすることが一般的なルールとなりました。防災分野に関しても例外ではなく、案内に外国語表記が用いられます。一方、外国語表記には明確な表示規則がなく各自治体において内容が異なっています。このページでは、防災関連の外国語表記において最も重要性の高い「英語表記」について詳しい情報をお届けしています。

訪日外国人への配慮

防災サインの英語表記

避難所の外国語表記

避難所には用途に応じて複数の種類が存在します。日本語が分かる場合は表示板や案内板の意味を正しく理解することができます。一方、外国人旅行者など言葉に対する障壁がある方々には言語サポートが必要です。

一般的に多く用いられる言語としては「英語」「中国語」「韓国語」が挙げられます。重要性が高い英語に関してはJIS規格でも記載が求められています。防災関連の表示板では、タイトル・避難所種類・避難先名称といった項目に外国語が記されます。

防災関連の外国語は普段触れる機会が少ないことに加えて、日本語と外国語で表現のニュアンスに微妙な差が生じる可能性があります。単に直訳するのではなく、JIS規格での推奨例や海外での表示内容を参考にすることも方法のひとつです。

防災サインに用いられる英語表記

防災サインに用いられる英語表記

一時避難場所

一時避難場所は、災害が発生した場合に緊急的に逃げ込む場所です。英語では「Temporary Evacuation Shelter(Site)」「Temporary Gathering Location」といった表記が用いられています。但し、「evacuation」は退去させるべき地域という意味合いも含みます。そのため、避難の意味をもつ「refuge」や集まる地点という意味の「gather」を使用する場合もあります。

広域避難場所

広域避難場所は10ヘクタール以上の土地をもつ大規模な避難場所を指します。しかし、避難生活をする場所としての機能は備えていません。緊急避難場所とも呼ばれ「Evacuation Area(Site)」「Designated Refuge Area」「Emergency Assembly Area」などの表記が使用されています。公園など屋外の大規模施設が主であることから「Area」がよく用いられます。

避難所

避難所は別称「指定避難所」とも呼ばれ、避難生活を行う機能を備えています。多くの場合「Evacuation Shelter」「Emergency Shelter」「Refuge Shelter」と記載されます。「Shelter」は収容所や建物といった意味合いをもちます。防災設備を備えた避難所などに多く併記されます。

避難経路

避難経路は、最短又は安全に到着できる「避難場所へのルート」をいいます。各種避難場所へ向かうための「経路案内」であることを記す「Evacuation Route」の英字表記が多く使用されます。経路案内では視覚的な情報として矢印や距離情報も併せて記されます。

対象となる災害

避難の対象となる災害の種類についても英字表記が求められます。例えば、水害の一種である洪水は「Flood from rivers」、内水氾濫は「Flood from inland waters」と表記されます。その他、土石流は「Debris flow」、崖崩れ・地滑りは「Steep slope failure, landslide」、津波は「Tsunami」、火事は「Fire disasters」と表記されます。

 

防災マップに用いられる外国語表記

防災マップに用いられる外国語表記

防災パンフレットには指定区域内の避難場所が記載されています。

多くの場合、外国人の方にも理解できるよう言語フォローが行われています。緊急時の対処や行動、連絡先といった具体的な内容が掲載されていることもあり、いざという時の必需品となります。

また、屋外に整備されている「防災ハザードマップ」は主に避難場所へのルートを示すために活用されます。緊急時は一刻の時間を争うこともあり、一秒でも早く安全な場所へたどり着けるように経路を誘導します。

防災マップには、各拠点および現在地といった「場所・方角」に関する外国語表記も求められます。また、避難所のピクトグラムや矢印にはJIS規格などの一般化されたデザインを採用します。言葉に頼らなくても識別できる内容を整備しておく必要があります。

 

当社の取り組み(防災サインの英語表記)

当社では、「ソーラーパネルを内蔵したLED避難標識」を取り扱っています。日没後に防災案内が点灯するため、災害時の情報発信に優れています。

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当社ではこれまで500個所を超える場所へ避難標識をご提供してきました。その実績をもとに、専門のデザイナーがデザイン構成の制作を承っています。防災情報および英語表記につきましても、専門知識を有する担当者を揃えています。避難標識の外国語表記についてお悩みがありましたらお気軽にご相談ください。

現在、日本では観光事業への注力を行っており、各地で外国人旅行客が増加しています。アクセスの中心地だけでなく郊外においても観光をメイン事業として活性化させようと取り組みを進めているケースは少なくありません。そうした場合、英語での言語フォローは重要な情報供給の手段となります。特に、避難情報といった緊急度が高い防災サインでは重要な項目のひとつです。

 

防災サインの英語表記 まとめ

お読みいただきありがとうございました。このページでは、防災サインの英語表記についてご紹介しました。標識のテキスト表記は文字数が短く、簡潔に伝えるのに苦労する点があります。また、外国語であればなおさら難しい問題となりがちです。今回ご紹介した言葉以外にも記載の必要を迫られるケースは少なくありません。そうした際、最も適切なのはネイティブチェックと呼ばれる方法です。該当する言語をネイティブとして用いる方に協力を乞い、監修してもらうことです。上記に挙げた項目以外にも更に良い表現がみつかるかも知れません。防災サインのデザインを担当する際は、是非参考にしてみてください。

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