銘板とは

銘板 お役立ち情報

「銘板」は、建築物の名称や建造物の定礎といった内容を示す表示板です。プレートやネームタグとも呼ばれます。建物のエントランスなどに備えられ、情報提供としても重要な役割をもちます。用途により工業銘板、館銘板、案内銘板など様々な種類があります。また、それぞれ素材、サイズ、価格なども大きく異なります。このページでは、銘板の基本情報や選択にあたって注意すべき点についてまとめています。

銘板に用いられる素材

銘板に用いられる素材

銘板は、学校の教室や会議室などの扉の上部に備え付けられる「小さなプレート」から、企業名・工場名・建築定礎など遠方からも確認できる「大きな表示板」まで、目的に応じて多様な種類・素材が存在します。それぞれの特徴を理解して正しい銘板選びにお役立てください。

アルミ

特徴として、軽量で薄く丈夫であることが挙げられます。屋外に設置されるアルミ銘板にはアルマイト処理や焼き付け塗装が施されています。加工処理により高い耐サビ性を付加できます。ポピュラーな素材のひとつであり、工業用途や施設名の表示板によく用いられます。

ステンレス

錆び難い特徴をもち耐候性に優れています。屋外用途において最も適した素材のひとつです。企業や工場のほか、マンションなど集合住宅の館銘板として数多く導入されています。金属銘板は「重厚で荘厳な見た目」が特徴のひとつです。信頼性や高級感といった雰囲気を醸し出す効果にも長けています。

アクリル

アクリルは耐候性のある樹脂製の素材です。加工が行いやすく、透明感のある質感が特徴です。デザインを施したフィルムをアクリル板で挟み込んだり、彫刻した部分に着色してデザインを表示するなど複数の表示パターンがあります。透明で背景が透けて見えるため設置場所に馴染ませやすいメリットがあります。デザイン性を重視した銘板として重宝されています。

塩ビ

プラスチックの一種で、曲げや穴あけなどの加工が行いやすくなっています。安価で作成できるメリットがあります。多様な色彩の設定やデザインに富んだ印刷も可能です。ラベル、工業、工事などの用途に多く用いられます。

木材

天然銘木とも呼ばれ、一枚物の木板から文字を浮き彫りにするデザインが主流です。神社や寺など和風建築施設との相性が良いとされています。職人の手作りで製作されるものは見た目および品質共に高いレベルにあります。高価格になりがちであるため用途は限定的となっています。

 

銘板の購入と取付け

銘板の購入と取付け

購入方法

銘板を取り扱っている企業や店舗は数多く存在します。

主に工務店、エクステリア店、不動産関連会社などで販売されています。また、インターネットの普及によりメーカーより直接購入するケースも増えています。

販売網は多岐に渡りますが、複数の商品を掲載したカタログを参照して選択するのが一般的な購入方法です。銘板はどこで買っても同じようなものだと思われがちです。しかし、製造方法や仕様により品質、耐久性、価格など大きく差があります。

最近では形状や機能の面で特徴のある製品が次々と生み出されています。購入時の選択肢が広がっており、特徴に応じた適切な選択が必要です。

設置場所

銘板は案内の役割も果たすため、目につきやすい場所へ設置されます。

建築物の場合はその出入り口や玄関が最も一般的です。トンネルや橋といった公共財ではその名称が分かるように通行方向のフロントに取り付けられます。観光資源や文化財では対象物に隣接する形で備えられます。

 

銘板の活用

銘板の活用

銘板市場そのものは変化の少ない分野です。しかし、銘板は公共性の高い施設や場所に掲げられることも多いため、使用側の社会変化に伴ってその活用方法や目的が移り変わります。

公共性の高まり

例えば、学校や公園は日常において子供の学習・遊び場となる場所です。一方、災害時には避難所として利用されたり地域行事の会場となるなど様々な形で活用されます。こうした中で、銘板は地域に埋め込まれた施設や場所を住民の方々に分かりやすく示す役割を担います。

具体的には、より目に付きやすい形状や機能を備えたり、外国人でも理解できるように英語のフォローを表示するなど、ニーズを上手く汲み取った整備が必要とされます。

銘板によるデータ収集とソリューション

近年、通信環境が整備されあらゆる機器がインターネットに繋がる「IoT/ICT」の動きが活発になっています。銘板がインターネットに繋がるようになれば、様々な情報の収集やサービスの提供で人々の生活をより便利にする新しい価値を生み出せます。

例えば、銘板の前を通りかかった「人数の把握」が挙げられます。何時にどれくらいの人が集まったのかというデータを手に入れることができます。企業や店舗の販売戦略を合理化したり、防災活動・園運営といった行政サービスの効率化にも繋げられます。

次世代の銘板としてはこのようなITソリューションを応用した製品も誕生しつつあります。ライフスタイルの変化に合わせて活用の幅が広がっていくと予測されています。

 

銘板の課題点

管理・安全性・視認性

安全性

建造物の老朽化と共に銘板も設置後の年数を重ねます。経年劣化による安全対策の綻びに注意する必要があります。金属を素材とした銘板は重量があるため、落下した場合など非常に危険とされています。

銘板本体はもちろんのこと、取付治具にも錆や劣化の影響が出てきます。安全面での定期検査および部品のリニューアルが求められます。

盗難

近年、橋梁を主として金属資材の銘板が盗難被害に遭う事件が全国で発生しています。真鍮や青銅を素材としているプレートは金属品として海外などに転売できます。そのため、狙われるケースが多くなっているようです。

盗難防止策を施していないボルト等の固定方法にも問題はあります。一方、バールで無理やりに剥がし取られる被害も発生しており、防犯カメラの導入や見回りの強化といった対策が急がれています。

視認性

日没後に表示が見えなくなり視認性を失ってしまう課題も残されています。銘板自身は電気系統をもたないため、夜間帯の照明には外部電源が必要となります。付近から電力を引ける環境であれば問題ありませんが、それ以外の場所では夜間の視認を諦めるか外部からの電源整備を整えなければなりません。

 

銘板が抱える視認問題のソリューション

デザインソーラーパネル銘板の設置事例

当社では、視認性の悪化を解決するため、太陽光発電を活用した銘板を開発しました。

【電気工事が不要】ソーラー発電で光る銘板 | エコフューチャー株式会社
表示面の内部にソーラーパネルを搭載した【コードレス仕様の光る銘板】です。太陽光発電によるエネルギーで夜間にライトアップします。明るく見やすい表示で、建物や企業のイメージを向上。工事、配線、電気料金を全てカットして費用の削減に貢献します。簡単...

照明機器により銘板を点灯させて夜間帯の視認性向上を図っています。ポイントはソーラーパネルによる発電を活用している点です。独立式の発電を取り入れ、外部電源への接続を行うことなく動作を実現しています。

日光を受けて電力を生成し、夜間に発光する機能をもちます。電源環境に左右されずどこにでも設置できるという利点があります。

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