看板や標識などのサインに使用されるフィルムには、インクや用紙だけでも様々な素材や加工方法が存在します。このページでは、各フィルムの特徴と使用用途についてご紹介しています。
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コート紙
- 両面にコート剤(紙に滑らかさやツヤを出すために使用されるコーティング剤)を薄く塗布している用紙です
- 光沢があり、チラシやパンフレット、ポスターまであらゆる用途に向いています
- 彩度が高いため写真の印刷にも適しています
マット紙
- 光沢を抑えたマット調の用紙です
- 落ち着きのあるしっとりとした「高級感あるイメージ」に仕上がります
- 光の反射が少なく目の疲労を抑えることができるため、パンフレットやカタログなどに適しています
上質紙
- マット系の中性抄紙です
- コピーやノートに使われている用紙で汎用性が高く、主に単色印刷で使用されます
塩ビフィルム
- 塩ビフィルムとは、塩化ビニル樹脂を主原料として製造された用紙をいいます
- 柔軟性や耐水性に優れ、ステッカーや屋外看板などに適しています
- 安価で供給されています
- 廃棄時に有害物質が発生するなど、環境面で問題視されている点があります
PETフィルム
- ポリエステルを主原料として製造された用紙です
- 硬質で透明度が高い点が特徴であり、POPやウィンドウ広告の素材として多く用いられています
インク
顔料インク
- 顔料を溶剤に分散したインクです
- 顔料は粒子が大きく水に溶けきれないため、小さな粒子として溶剤の中に分散した形で存在します
- 比較的耐水性に優れており屋外用途などに多く用いられています
染料インク
- 染料を溶かしたインクであり、顔料に比べて多くの色を作り出せます
- 染料は粒子を持たない物質で液体に色が付くため、紙の繊維に浸透するという性質があります
- 色調や発色が繊細であり写真印刷などに用いられています
ソルベントインク
- ソルベントインクは顔料を有機溶剤に分散した塗料です
- 材料の上で溶剤が揮発するため、表面上で固まるスピードが早い点が特徴です
ラミネート
ホットラミネート
- フィルムを高温で溶かし、その粘着力で印刷物を覆うラミネート加工方法です
- 両面が膜で覆われるため水にも強く長持ちします
- 主にお店のメニュー表や病院の診察券などに用いられます
コールドラミネート
- ホットラミネートのように加工に熱を利用せず、糊を使用してフィルムを印刷物の表面に圧着するラミネート加工方法です
- 耐熱性のない紙のような対象物にも用いることが可能であり、ポスターや広告物といった掲示物で多く用いられます
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